
【ウインターパーク】アテネ五輪に出場できなかった高橋尚子選手も、次の北京オリンピックに向けて、ロッキー山脈で高地トレーニングをしているにちがいない。もしかして運よく会えるかも。高橋尚子選手が自分の人生をかけたトレーニングの聖地で自分も練習できることが最大の喜びなのだ。


【標高3450m】アメリカの高さを示す単位は「フィート」で、11307フィートは標高3450mくらい。だいたい午前中は天気がいいのだが、午後になると急に積乱雲が発達してものすごい雨と雷になる。走る練習は主に午前にすべし。

【スキーグラウンド】ここウインターパークは大きなスキー場がある村だ。人口はかなり少なそうだが、スキーやスノーボーダーのための宿泊施設がある。

【トレーニング】夏も自然を楽しむことができるが、そんな観光地というほどのものではない。走るトレーニングのために単身でやってくる方がめずらしい。ウインターパークは標高2750mくらいあるが、まわりを山で囲まれている。とにかくそこらへんをひたすら走った!スキー場の上は3200mくらいある。昨年のトレーニングよりもかなりきつく追い込んだ練習ができた。1日に20km~30kmは走っただろうか。

【大きなクマに遭遇】そんな中でついに事件は起きた。朝起きてホテルを出て10分くらい走っただろうか。突然50mほど先に、大きなクマが現われたのだ。日本で言えば北海道のヒグマのように巨大な体をゆすって、何かくんくんにおいを嗅いで歩いている。全身が凍り付き、固まりながら急ぎ足でホテルに戻る。命からがらホテルにもどる。「大変です!あそこの道にクマがいました!」「オウ、それはタイヘンでしたね。気を付けて。」日本では毎日のようにクマが出没して新聞に載り、警察が出動するところなのだけれど、コロラド州ウインターパークはクマがいるのが当たり前なのだ。人間がクマのいる世界に足を踏み入れているのだから、クマと共生する道を考えていきましょう、という考え方だ。近くにはBear Lake もあるし、ホテルのロビーのカーペットも壁紙もクマのイラストだらけなのだ。


【トレーニング再開】こんなことでホテルの部屋にとじこもってはいけない。コロラドの大自然は楽しみながら、高地トレーニングをするためにはるばる来たのだ。売店でクマよけの鈴を買ってチリンチリン鳴らしながら走るトレーニングを続ける。

【雷雨からの逃避】午後3時ころ、黒い雲におおわれた。積乱雲の真下に入ったのだ。雷がひびき、空が光り始める。「やばい!」もうスピードで山を駆け下りてホテルにもどる。背後から雷雨がせまってくる!












デンバーにて、ブライアン、ノリコさん、ゲンちゃんに再会!

アウトドアの店もダイナミック




デンバー国際空港

【旅の記録】
2006年8月8日
成田発16:15(UA852便)
サンフランシスコ着09:32
サンフランシスコ発12:35(UA770便)
デンバー着16:01
デンバー空港 17:00
Winter Park Mountain Lodge 19:15
《Home James》
2006年8月9日
Winter Park Mountain Lodge宿泊
2006年8月10日
Winter Park Mountain Lodge宿泊
2006年8月11日
Winter Park Vintage Resort宿泊
2006年8月12日
Vintage Resort 09:45 →
DIA 12:00《Home James》
2006年8月13日
Boulder 07:38 → DIA 08:57
デンバー発 10:32(UA893便)
サンフランシスコ着11:57
サンフランシスコ発13:43(UA853便)
2006年8月14日
成田着16:30
航空券、税、燃油サーチャージ等
往復約16万円