尻内町矢沢の水害

《大雨洪水による矢沢地区の災害記録》
 平成11年(1999年)10月27日(水)、夜から暴風雨になりました。最大瞬間風速16.5mでした。10月28日(木)も暴風雨が続きました。八戸市の1日の降水量111mm、午前11時00分頃の1時間降水量は25.5mmでした。午前5時~正午まで風が強く、平均10.6m、最大瞬間風速35mでした。この時、上流の新郷村では225mmの降水量があり、浅水川は大氾濫をおこしました。被害は広範囲におよび、命を落とした人がいたことを忘れてはいけません。自衛隊や消防隊、消防団の方にボートで救出される人、おんぶしてもらって救出された人も多くいました。床上浸水で家屋・家財の被害も多くありました。

 これまでにも昭和36年(1961年)の洪水、平成2年(1990年)の洪水など被害が多くありました。平成16年(2004年)に浅水川放水路が完成し、それ以降は大雨の際に浅水川の水が本流と放水路のふたてに分かれて流れるので、洪水は発生していません。しかし、浅水川が馬淵川と合流するあたりは、水の逃げ場がなくてあふれてしまい、付近の田んぼや道路は冠水します。うちの田んぼも冠水しました。

 令和元年(2019年)、三条目の古関先生が浅水川大氾濫について冊子にまとめられました。新聞でも紹介されました。地域住民の手記がたくさん収められていて、人々がどのように行動したのか、どのように協力したのか、失われた命の悲しみが伝わってきます。矢沢の生活館(集会所)でもこの冊子を閲覧することができます。

撮影:兼平さん、古関さん

 

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