R3.12.30 2021の重大ニュース

第1位 東京パラリンピック開催 

 水泳の木村敬一選手、ボッチャの杉村英孝選手、車いすテニスの国枝選手の金メダルなど、感動がたくさんありました。障害による大きな挫折、失望を乗り越え、ポジティブな気持ちを持ち続けて努力を重ねた人生ドラマには感動させられました。周りの人たちの支えや、障害がある人も希望をもってスポーツに取り組む環境づくりが必要であること、日本はそういう社会になっているか、ということも考えさせられました。

 パラリンピックの開会式や閉会式は、とても感動しました。特に、「多様性を尊重して一人一人が輝ける街」をテーマにした閉会式は、ダンスパフォーマーやミュージシャンのクオリティが高くて、何度見てもすばらしい演出です。伝えたいテーマもシンプルでわかりやすくて良かったです。国際パラリンピック組織委員会や東京パラリンピック組織委員会の挨拶からも、日本の国民がオリンピック・パラリンピックの開催にあたって多くの犠牲をはらってくれたことへの感謝が伝わってきました。





 

 

第2位 東京オリンピック開催

 新型コロナウイルス感染症により1年延期になり、しかも無観客での開催になりました。いろんな意味で、オリンピックの歴史、人類の歴史に残る大会になりました。つらかったのは選手だと思います。新型コロナウイルスによって世界中で多くの人の命が奪われている中で、経済的に苦しい生活をしている人が多い中で、このようなスポーツの祭典を行っていいのかという批判が開催国の日本でさえ多くありました。選手のみなさんの口からは「このような大会を開いてくださってありがとうございました。」という感謝の言葉が多く聞かれたのが印象的でした。日本政府、五輪組織委員会は最善の方法で開催し、そこには日本国民の多くの犠牲や協力がありました。そのような中で、選手たちは史上最多のメダル数に表れるようにすばらしいパフォーマンスを見せてくれ、多くの人に元気と感動を与えてくれました。

 本来は華々しく行われる開会式でしたが、重苦しい雰囲気がありました。新型コロナウイルス感染症による世界の状況に配慮した演出であったかもしれませんが、そればかりではありませんでした。女性蔑視問題、障害者へのいじめ問題などにより演出担当者が直前になってころころ変わるお粗末ぶりが世界にさらけ出されてしまいました。これは担当者がそうだったというのではなく、日本の社会にはそういう面が日常生活の中にまだまだたくさんあることを表しているのです。

 半世紀ぶりに開催された東京オリンピックは、国立競技場の設計デザイン問題やエンブレムのデザイン問題などマイナス面が浮彫にされましたが、競技の面ではスポーツクライミングやスケートボードなどの新種目で若い力が大活躍するなど、新しいオリンピックの形を創り上げるプラス面も印象的でした。

 

第3位 新型コロナウイルス感染症の拡大

 オリンピックやパラリンピックが開催される7月までに収束させようとして、昨年から多くの努力をしてきたはずなのに、皮肉にもこの時期に第5波が押し寄せました。日本では1日に25,000人を越える新規感染者が出るなど、結局2021年(令和3年)も残念な年になってしまいました。12月現在は日本の新規感染者が少ない状況ですが、アメリカでは1日の新規感染者数が28万人、フランスでは20万人、イギリスでは18万人という桁違いの想像できない事態となって年末年始を迎えようとしています。日本でさえ医療崩壊と言われているのに、外国の医療体制は大丈夫なのでしょうか。デルタ株の時は外国人の入国を禁止したのに、オミクロン株の感染者数が増加する今、外国人の入国を認めていて大丈夫なのでしょうか。

 

第4位 朝の連続ドラマが好調

 今年は朝の連続ドラマ「おかえりモネ」が好評でした。震災からちょうど10年たった今年。気仙沼市を舞台にしたドラマは、「あまちゃん」と同様に地元に生きる人たちの前向きに生きる姿、葛藤しながらも乗り越えるたくましさを伝えてくれました。そして、水害が多い日本において、気象予報が日常の生活や未来の生活を守っていく新しいビジネスにもなるというクリエイティブな発想が展開され、人のために役立つ仕事に邁進していく登場人物の姿はこれからの日本人の生き方の模範になっているのかなと感じました。この冬から放送されている「カムカムエブリバディ」もなかなか好評です。

 

第5位 政権の交代

 アメリカではトランプ大統領からバイデン大統領に、日本では菅総理大臣から岸田総理大臣に、八戸市では大島衆議院議長が引退して神田議員の誕生、八戸市長が小林さんから熊谷さんへと代わりました。政権が交代したことによって日常生活が大きく変わったのかと言えばあまり変わっていない感じですが、トランプ大統領がアメリカ第一主義をかかげ、ほかの国々も自国第一の政策をとって世界が閉塞し、それが全世界に広がり、身の回りにも自分第一主義の人間が多くなって残念と感じる数年間が続きました。政権交代によって、そのような世界的風潮が変わるといいです。

2021年12月30日