R3.8.8 東京五輪が閉幕



《競技について》日本のメダル数は金27個、銀14個、銅17個、合計58個で史上最多記録を大きく更新しました。参加国の中でアメリカ、中国についで3番目に位置する大活躍をとてもうれしく思います。残念な結果に終わった選手もいました。夢に向かって全力でがんばっている姿や筋書のない人生ドラマは、テレビで観戦した世界中の人多くの人に感動を与えました。重圧と闘うアスリートの姿に、私たちも手に汗を握り、そして希望や勇気をもつことができました。時には、つらい結果に涙するアスリートの姿を見て共感し、人生の難しさを感じさせられました。

《大会の運営について》無観客でのオリンピックではなく、熱気に包まれたオリンピックであってほしかった!もっともっとおもてなしで日本の良さをアピールしたかった!と悔しい思いはあります。それでも、世界中のアスリートのために大会を実施することができて本当に良かったです。選手にとっては、もし東京五輪が中止になっていたら、モスクワ五輪不参加と同じくらいの悲劇になっていました。五輪開催については賛成派、反対派に意見が二分されました。日本は大きな犠牲を払いながらもオリンピックを開催しましたが、これも日本らしい世界貢献であると考えます。

 一方で、五輪組織委員会の前委員長の女性蔑視発言による交代や、直前に演出の担当者が道徳的な問題で次々と解任されたことは、残念ながら日本の汚点を世界中に知らしめることになってしまいました。人格の面で問題があっても才能が優れているためにトップに立っている光景は日本の社会全体の縮図であり、そのトップに立っていた人だけが道徳的に問題があったのではなく、国民全体的に問題が多いという背景があることを踏まえ、変えていく機会にしなければなりません。

2021年08月08日